複雑性悲嘆とは?

大切な方を喪った後、つらく悲しい気持ちがしばらくの間続くことは通常の悲嘆のプロセスと考えられています。しかし、時には、嘆き悲しむ気持ちが長い期間、激しく続くことがあります。

たとえば、以下に挙げた項目が半年以上にわたって続いて、しかもそのために日常生活や仕事・学業、対人関係などに支障が生じる場合には、「複雑性悲嘆」という心理状態にあることが考えられます。

  • 亡くなった人のことが頭から離れない
  • 亡くなった人を探し追い求める
  • 非常に強い孤独感や寂しさがある
  • 亡くなった人がいないと未来に関して目的がない、無意味だと感じる
  • 感情がなくなったような麻痺(マヒ)したような感覚が続く
  • その人が亡くなったことを信じることができない
  • 自分の一部も死んでしまったと感じる
  • 強い怒りやイライラ感
  • 亡くなったことを思い出させるものや状況を避ける

・・・等です。

複雑性悲嘆の状態は精神医学的な病気ではありませんが、通常は自然に回復していく悲嘆のプロセスが長引いていて、同じ状態にとどまっている状態といえます。それは精神的な苦しみが大きいだけでなく、落ち込んだ気分が続き、死にたいと考えたり、人間関係がうまくいかなくなったり等、こころやからだの様々な側面に影響があることから、専門的な支援が必要と考えられています。

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